週刊ヤング率ジャンプで絶賛連載中、原泰久が原作を務める大人気漫画『キングダム』。
2019年4月に公開された実写映画がきっかけで人気に火がつき、現在、週刊ヤングジャンプで連載している作品の中で最も勢いがあります!
2020年4月時点でコミックが最新57巻まで発売されており、累計発行部数4700万部を突破しました!
さらに、2020年4月から『TVアニメキングダム3期』が放送されています!
今回は、そんな注目の漫画『キングダム』の登場人物(キャラクター)についてまとめてみました!
キングダム登場人物(キャラクター)『秦』
秦国の登場人物から解説していきます。
嬴政陣営の登場人物
嬴政陣営は少数ながらも優秀な人が揃っています。
嬴政(えいせい)
【秦国国王】秦国の若き王で後の始皇帝となる人物。
「信」の幼馴染の「漂」と瓜二つの容姿をしている。
嬴政の出生は幼少時代を趙国で育てられ、その関係から、趙の人々に憎しみの対象として虐げられていた。
他人を一切信じようとしない、そして味覚・痛覚・嗅覚が全く無いという悲惨な幼少期を送っていた。
昭王の死後、秦国へ戻ることになりその途中で紫夏との出会いと別れを通じて失っていた五感や人を信じる気持ちを取り戻した。
現在は冷静でポーカーフェイスを崩さないようにしているが、昌文君や信たちのことを信頼している。
その証拠に信たちと会話をする際には笑顔が描かれていることが多い。
また、武芸にも長けており、戦の先頭に立って戦う選択ができるなど、度胸もある。
王都奪還の際、中華を統一する最初の王になると公言し、成人して正式に王となるために呂不韋陣営と政争を繰り広げる。
成蟜(せいきょう)
【王弟】
嬴政の異母弟。母が平民である政とは違い、公主の娘。ランカイという巨猿(実は蛮族の男)を従える。
生まれてからずっと次期王位継承者として周囲に持ち上げられ続けたため王族の絶対性を信奉しており、平民を蔑み、性格も極めて歪んでいる。
(母の陰口を言った侍女二人を斬殺したり、自身に侍らされた平民出身の家臣を理由もなくランカイに殺させたりしている。)
そのため、母が平民でありながら王位継承者の立場を自分から奪った政を強く憎悪し、丞相の竭氏と結託。
呂不韋の不在を狙って反乱を起こし、結果として漂が死ぬ原因を作った。
しかし、昌文君や信らの働き、山民族の協力もあり反乱は失敗。
ランカイ以外の全ての部下は我先に逃げだし、信から「体張って守る部下も居ねーような奴が王なわけあるか」と吐き捨てられた。
挙句、最後は政に破れかぶれになって切りかかるも逆に腕をブッ刺され、「少しは人の痛みを知れ」とボコボコにされる。
その後は長らく軟禁状態にあったが、呂不韋との勢力争いにおいて再登場。
苦境に立たされた政への協力を条件に解放され、その王族、公族への強い人脈により、昌文君の丞相就任に大いに貢献する。
それらの過程を通し、兄の存在を認めて人間的に成長する事ができた。
王位への野望は相変わらずながらも、初登場時とは異なり、血統だけでなく真に部下から慕われる人物へと成長する。
昌文君(しょうぶんくん)
【左丞相】
昌文君は文官として相国に次ぐ最高位に上り詰めましたが、元々は武官として昭王、荘襄王の時代に活躍していました。
それも、あの王騎と馬を並べて戦場を駆け巡るほどバリバリの武闘派として
彼が武官から文官に転向したのは、武官として劣っていたからではありません。
敵だらけの宮廷内で政を直属の部下として守り支えるためです。
昌文君は11歳まで趙の国で人質暮らしをしていた政の教育係として彼の傍にあり続けました。
文武両道という言葉がありますが、武において王騎に認められ文において左丞相になるのですから、人としてのスペックが恐ろしくハイエンドな人物です。
向(こう)
【大王側室】
秦の宮廷に仕える宮女です。宮女の友人に陽がいる。
元は田舎の貧しい商人の娘で、宮女の中では地味な顔立ちだ。
器量はそこまで良いわけではないが、嬴政のことは本心から慕っている。
何度も夜伽で政の相手を務めているものの、実は長い間政の話し相手や書を読むための時間を作ったりしているだけのことが多かった。
後に、政の娘となる麗を出産した。
麗(れい)
【王女】
キングダム43巻の中で登場する、政(せい)の子供は宮女の向(こう)の間に生まれた麗(れい)だけです。
実際には「もう一人先に誕生している」という設定なのですが、その子は作中に一切登場していません。
麗は政にとって二人目の子供です。
信曰く、政の気の強いところや顔だちも似ているようです。
陽(よう)
【宮女】
秦国の宮女の1人です。
宮女として、しっかりとしたキャラクター性が与えられている数少ないキャラクターです。
同じく宮女で政の子供を授かった向(こう)の友人でもあります。
生まれは高貴な家の出身で、大きく丸い目が印象的で、きれいな顔立ちをしています。
性格は気の強い部分があり、向もよく背中を押されていました。
瑠衣(るい)
【王弟第一夫人】
成蟜の第一夫人です。
政が咸陽に来たときにはすでに結婚しており、結婚していた期間はかなり長かったようです。
しかし、成蟜との幸せな時間も長くは続かなかったようです。
嬴政の命令で趙の屯留という場所に攻め入ることになるのですが、そこで成蟜が屯留で軍を起こして謀反を起こしたという噂が流れます。
もちろん、これには裏があり成蟜は実際にその様なことはしておらず。
勝手に名前を使われて謀反を起こしたという事実をなすりつけられたのです。
そこで、成蟜は無残にも命を落とすのですが、息を引き取る最後の瞬間に瑠衣に言葉を残します。
「俺は お前と初めてあった時…」 「あの時から」 「ずっと」 「お前に惚れている」
そう言われた瑠衣も
「知っています」
と答えます。
最後に
「それならいい」
と言い残して成蟜は息を引き取りました。
肆氏(しし)
【文官】
洞察力が鋭く機転が良く利く優秀な人物。
強力な武官を引っさげ、元参謀竭氏を支えていた。
王弟派の反乱鎮圧後、反乱は不問とされ竭氏勢力の残党を任される。
後に政の陣営に加わり、側近の一人として信任を得ています。
また、呂不韋と太后の姦通を知った政が、重臣として集めた部下達のうちの一人である。
飛信隊の登場人物
信を筆頭にグングン力を伸ばしている隊です。
その活躍は各国からも注目を集めるほどになっています。
信(しん)
【飛信隊:隊長 五千人将】
キングダムの主人公、信(しん)は、熱血、直情、直感型の武将として仲間達の助けを得ながら順調な出世を重ねています。
作中では、戦争孤児として他家の下僕という境遇から漂と共に「天下の大将軍になる」と身を起しました。
性格は正義感が強く、自分の正しいと思ったことは曲げません。そんなバカ正直とも言えるような信の行動や言葉は敵味方関係なく、多くの人の心を打つ場面が見られます。
武力に関しては、作中でもトップクラスで強いです。
経験を重ねる度に強くなり、あの天災とも呼ぶべき龐煖とも互角以上に渡り合えるほどの能力を身に着けました。
そのため今では秦国最大の敵とも言える李牧ですら信を警戒しはじめています。
また信は飛信隊を率いています。
これも最初は戦の素人の集団でした。
隊長である信、副隊長の羌瘣がリードして今では大きな戦でも重要な要所を任される程信頼されています。
数々の戦で武功を上げたことにより正式な部隊として認められました。
このような一つの隊を成長させているのも、信が大将軍になるための布石になっているのでしょう。
河了貂(かりょうてん)
【飛信隊:軍師】
河了貂は政と信とともに初期からともに戦っている仲間です。
女性の為力は非力で武力という意味では役にたちませんが、軍師として頭脳で戦っていきます。
元々黒卑村に住んでいた梟鳴(きゅうめい)族という山民族の末裔でした。
かなり悲惨な境遇にあったようで、生き残るためにはどんなことでもするというサバイバル意識の持ち主でした。
信が急速に成長していく姿を見ていて、河了貂は置いてきぼりにされたような気持ちになりました。
女でありながら驚異的な強さを持つ羌瘣との出会い、河了貂は自分も戦場に立ちたいと思うようになります。
そして、羌瘣の紹介で軍師となるために昌平君の下に修行に出ることになりました。
羌瘣(きょうかい)
【飛信隊:副長 三千人将】
羌瘣は信と魏の戦いで出会いますが、彼女の目的は将軍になることではなく、ほかにあったのです。
彼女は、蚩尤(しゆう)という伝説の暗殺集団の後継者候補で巫舞(みぶ)と呼ばれる一族に伝わる超絶的な剣技を操ります。
その力で魏の戦いでも他を圧倒する力を見せつけています。
羌瘣本当の目的は仇である幽連に復讐することにあります。
里を離れ、情報収集のために戦に参加するようになり、そこで信と出会うことになったのです。
羌瘣の戦い方は独特で「トーン、タンタン」というリズムに乗り巫舞(みぶ)を使い圧倒的な力で敵を殲滅します。
しかし、その力にも代償があり息を深く吸うことで力が増す一方、どんどんその力に飲み込まれて行ってしまい、力を使い果たすまで戦いを止めない状態になってしまうことも。
信や飛信隊のメンバーを救う為には躊躇なくその力を使う羌瘣は、何度も限界をこえて戦い死にかけています。
ですが、巫舞(みぶ)を使っていない時でもその強さは並みの兵士など相手にならないほど強く、そのカリスマ性から多くの兵に慕われています。
渕(えん)
元々は王宮に雇われ壁が派遣した連絡係。
信の大将軍・王騎がいる城に連れていくことという願いをかなえるために、王騎の元に向かったのだが、成り行きで信と共に王騎の修行受けることになり率いることを学ぶ。
飛信隊初期から副長を務め、荒くれ者が多い隊員をまとめる。
武力も知力も並みだが、それでも飛信隊を支える姿に隊員からの眼差しは熱い。
飛信隊の多くは役職に関係なく呼び捨てで呼び合うが、渕は王宮に雇われいたなごりで”信殿“と呼ぶ。
楚水(そすい)
【飛信隊副長】
楚水は、渕・羌瘣と共に飛信隊の副長を務める武将です。
元は士族である郭備 ( かくび ) 隊の隊員である楚水。
「飛信隊に加わることを誇りに思います。今日より我々は飛信隊として命をかける所存ですが、志半ばで倒れた郭備様の想いも胸の片隅に抱いて戦うことをお許しくだされ」
対魏・山陽攻略戦の際に、臨時千人隊となった飛信隊に加わる際にこの言葉を告げました。
この挨拶で信の信頼を得た楚水は、すぐに飛信隊の副長に任命されます。
渕同様、あまり派手さのないキャラクターという印象が強いです。
ですが、楚水も戦で何度も窮地に追い込まれているシーンが描かれています。
目立ちはしないですが、きちんと活躍はしているということでした。
尾平(びへい)
【飛信隊什長】
信の同郷。信が初陣で伍を組んだ。出っ歯が特徴。
飛信隊一のお調子者で最古参の一人。
趙軍襲来編では飛信隊第十二伍長となる。
飛信隊が三百人隊になると什長へと昇格している。
黒羊丘の戦いで、那貴の代わりに桓騎軍に加わる。
尾平は飛信隊でもっとも信との付き合いの古い人物です。
彼らは共に城戸村の出身で、格別親しくしてはいなくとも一応『幼馴染』といって差し支えないでしょう。
また、尾平には城戸村に東里(とうり)という可愛らしい恋人がいて盛大に惚気ていました。
岳雷(がくらい)
【飛信隊】
元麃公兵の千人将であり、飛信隊が三千人隊に昇格した際に編入された武将。
麃公兵は対合従軍戦で主である麃公を失い、蕞での防衛戦では死地を求めて戦うも贏政によって麃公を負うのではなくその生き様を後世に語り継ぐよう諭された。
戦いに決着が着くと大半が麃公の領土へと戻る中、飛信隊へ編入することを決めた500人の一人でもある。
しかし、飛信隊へ入隊した理由は自身でもわかっていないと言っていたが、麃公が信に一目置いていたことに関係がありそうである。
無口で武骨な性格。
麃公が信のことを孫のように可愛がっていたことに対して、嫉妬に似た感情を抱いている。
我呂(がろ)
【飛信隊】
岳雷と共に麃公軍から編入され飛信隊へ入隊する。
気が強く口が悪いが実力は確かで、常に前線に立つ。
役職は岳雷より役職は下と思われるが、飛信隊では目立つ存在。
作戦会議でもよく口を出しチャチャを入れるが、筋が通った事には義理を尽くす男。
信を鼓舞する時には「大将」と呼び、信が無茶をすると「バカ隊長」と呼ぶ。
ちなみに岳雷の呼び名は「ダンナ」。
我呂は口の悪さで隊の空気を乱しつつ、最終的には士気を高める存在として活躍してくれる役割を担っているのではないでしょうか?
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